良いことも悪いこともただの出来事で、過ぎてしまえば人生面白いと笑えるはず

日々のこと,脱モラハラ出来事,通過点

良い出来事と悪い出来事という捉え方

「悪いことは重なるから
そう思っていたほうがいい、
そのうち良いことありますよ。」

夫の不倫があって
離婚したいのに離婚できない自分が
何が何だか分からず
楽になる糸口を見つけたくて
手当たり次第相談していたころ

モラルハラスメントを知らないころ
そんな助言をもらった

悪いこと?……って?

私の脳みそが一瞬
フリーズしてから動き出す

夫の不倫は出来事の一つで
胸を痛めている他の出来事もそうで

良いこととか悪いこととか
そんなふうに
考えたことがなかったから
そんなふうな
出来事の捉え方が新鮮で

その捉え方が
普通なのかもしれない
と思ったり

悩みはそこじゃない
と思ったり

そう思いながら
「そうねぇ。」
ってうなずいていた

天気は天気で良いも悪いもない

定刻に発着しているだけの電車に
ぎりぎり乗車できたか否かで
ツイているとかツイていないとか

雨とか晴れとか雪とかの大気の状態に
それぞれの都合で
良い天気とかイヤな天気とか

勝手なことを
いとも簡単に言うけれど
本気で思っているわけじゃなくて

電車はいつも時間通りで
天気は大気の状態で
出来事は通過点で

ただそれだけ

だから
結婚式が台風でもめでたいと思うし
旅行が雨でも楽しいと思うし
自然災害には胸を痛めるし
身近な人との別れは辛い

私の病気もそう
難病持ちのわたしというだけで
悪いこと
と捉えたことはない

理解しがたい夫の言動もそう
考えや価値観は
人それぞれで
良いとか悪いとかじゃない

そんなふうに

私の意思と無関係に起こる事柄に
あらがうことはなく
あるがままというか
身を任すというか

受容
容認
が私のデフォルトの設定で

だから
良いこととか悪いこととか
そんふうに考えたことがなかったから
いま
考えている


特別な日も普通の日も同じ通過点

特別な日も普通の日で
普通の日も特別な日で

特別な日も普通の日も同じ1日で

家族の数えきれない思い出もそう
いろんな出来事が通過点で
特別な出来事も通過点

子どもたちを育てたこととか
娘の誕生とか成長とか…

時間が経てば
辛かったことも
良かったなと思えているし

良し悪しで言ったら
「人生良いことだらけの通過点」

″悪しきことから逃げる″私の闘い方

だけど
ただ一つ
何より
通過点にしたいけど
何十年と地続きの出来事が
ただ一つだけ

私の夫が ″夫″ と言う現実は
良し悪しで言ったら
悪しきこと
ずっと
最悪のこと…

悪しき現実の上で
繰り広げられた
人生の良い出来事は過ぎていき

過ぎる度に
容赦なく
目の前に立ちふさがるのは
″現実から逃れられない″
現実であって
ストレスであって

″夫″だけは地続きのままで
いまだに
点じゃない

完全に
″夫″を通過点と言えるころには

「人生いろいろで面白い」
そんなふうに
わたしは間違いなく笑っている

そうなるように
そう言えるように
これからも
試行錯誤を重ねて
きっと
わたしは間違いなく笑おうと思う

これからは
悪しきことを
受け容れることはしない

あらがってあらがって闘って
だけどそこに
エネルギーを注ぐわけじゃなく

逃げるという闘い方を知ったから
それにエネルギーを使えば
新しいエネルギーが
湧いてくるようで

だから
余裕で闘える

そして
わたしは今
間違いなく笑って闘っている