見つからないゼロ地点を探し続けるのは人生の時間潰しに丁度良い
本当は
満たされていないくらいが丁度良くて
だけど
満たされたいと願っている
そんなふうに
願っているくらいが丁度良い…
と合理化する適応機制
薄れていく幸せはホルモンバランスのせい
″過去より幸せな今″
比べての″幸せ″
吹き出したり涙を流したり
あたり前の喜怒哀楽の感情は新鮮で
限られてはいるけれど
選択肢があることに舞い上がって
足りないものだらけの
不平不満を言える余裕を楽しんで
今さらどうしようもない
後悔を口にする解放感を喜んで
″自分″が在る実感が嬉しくて
あとは少しづつ
満たしていけばいい
そんなふうに願えることの
ささやかな自由も平和も
味わい尽くしてお腹一杯で
そろそろ食傷気味
比べての幸せを味わう無理やり感
ドーパミンを出しすぎたせい
興奮と期待に慣れ
耐性が形成され気分が沈む
次の興奮を求めてしまう薬物依存と同じ
むさぼる惰眠のように
満腹で重い内臓のように
薄れる過去に比例して
″幸せな今″ が薄れていく欲深さは
先が見えない恐怖というより
先が見えるからこその恐怖で
現実に打ちひしがれてしまう
無いものねだりの欲求
見て見ぬふりしている次…の欲求は
逆立ちしても太刀打ちできない
認め合い受け容れ成長し合える関係とか
喜びや達成感を感じる仕事とか
″私はわたし″と言える気丈さや
″嫌なことは嫌″と言える能力とか
自分をごまかさずに
人生を楽しみたい…とか
無いものねだりの欲求が
″贅沢な悩み″にカテゴライズされれば
愚痴すら贅沢で
″今さら″にカテゴライズされれば
愚痴すら今さらで
自分のことながら
まともに取り合えるはずもなく
足跡のないマイナス人生は
逆立ちしてもマイナス
藁にもすがるこの状況は
ゼロ地点を探すことすら困難
行きつくところ
執着を手放して今に満足するか
不満足ならば動き続けるか
ホルモンバランスのせいとか
考え方次第とか
気持ちの持ちようとか言えば
それだから
藻掻き足掻きながら
見つからない
ゼロ地点を探し続けるのが
性に合っているというか
それしか無いというか
私には丁度良い
気持ちが安定するから丁度良い
見つかる見つからない
は二の次で
生きている間の時間つぶし
に丁度良い
満たされないくらいが丁度いい
真っ黒な空っぽ感で
潰れそうだった″過去″と
取り返しの付かない後悔で
潰れそうな″今″と
向かい合わせたら
自分が
″不在″ か ″在る″ かの比較になって
間違いなく
″在る″からこその後悔は
素晴らしいこと
こじつけだろうか？
やむを得なかった
過去を納得し
日に日に膨らむ
後悔を消せれば
筋も通る
すべてこれから次第…
…で出来るはず
時間つぶしが順調にできたなら
期待外れの人生も
それなりに
期待することなく
楽しいものになってくる
だから
満たされていないくらいが
丁度良くて
だけど
満たされたいと願っている
そんなふうに
願っているくらいが丁度良い
先ずは今いちばんの
ストレッサー
″後回しにしている仕事″
を片付ければ
気持ちが晴れるのは確かだから
そっちから手を付けようと思う