終わり良ければ、ささやかな一日でも満ち足りるみたい

日々のことリセット,瞑想

リフレッシュよりもリセットがいい

土手の48段の階段を上り終えると
感動がいつも声になる。
「うわぁぁー」と声になる。

広がる景色を見渡しながら
大きな深呼吸で息を整える。

その日のくすぶる感情を
フウーとひとつ残らず吐き出す。

そして、
ひとつ残らず消えていくのを確認すると、

身体の隅々まで行き渡るように
肺いっぱいに澄んだ空気を吸い込む。

土手一面を覆った雑草が
意思があるようになびいている。

走り抜ける風が気持ちいい。

どんより息苦しい都会の中で
ほんの少しだけ自然を感じる場所。

風に紛れている匂いを確認しながら速足で歩き出す。

梅雨は雨の匂い。
夏は太陽の匂い。
秋は草の匂い。
冬の土手は先の楽しみ。

姿は見えないけど、
蛙が鳴き、虫が鳴く。

草は風にさらさらそよいだり、
ざわざわとなびいたり。

穏やかに毅然とし、粛々と淡々と流れるままに

一人で歩く今日は、
行ってみたかった水辺に近づいた。

藪の中に人ひとりが通れる抜け道を見つけた。
藪を踏んで出来た通路が
水面のすぐ近くまで続いている。

薄暗い人気のない藪の中、
誰にも見られていないことを確認し、
スマホを握りしめ、覚悟を握りしめ、
ドキドキしながら抜けたその先には、

荒川の水が脈々と流れていた。
都会の明かりと月が、黒い水面に揺れている。

あぁ、想像通り…きれい…

間なしにやるせない思いも揺れ始める。

一見、
緩やかに見える水面は毅然としたまま、
粛々と、淡々と流れているのが分かった。

深い迫力に見入った私は、
果てしない水深のように錯覚する。

吸い込まれそう…怖い…

急いで水辺を離れた。そして、
夜になったばかりの空を見上げ、
月を見上げる。

今日の月は随分と上のほう…

意識は自由に宇宙までも過去までも広がる

西の空にあった細い月が
南の空の上のほうで輝くころは右半分の月になる。
そこからまん丸の月になり東の空で輝く。

欠け始めた月の出は遅くなるみたいで
いつもの時間には不在になり
夜中に東の空で輝いていたりする。

目に見えない新月。
そこから半月、満月、
そして新月に戻るまで29.5日、
日々、位置を変え、満ち欠けを繰り返しながら

地球を一巡りする月を
一巡りした私の意識は、
遠い昔を思い出していた。

仰向けに寝転がると
空の青さだけが視界に入る。

宇宙に吸い込まれ、
そして包まれている感覚を楽しんだあの日。

寝転がりたい衝動!!

を抑えて立ち止まり、
夜空だけを視界に入れようと
顎を反らし、首を後ろに反らしてみる。

しばし維持してみた体勢は、
物理的に無理があった。

夜空より現実に引き戻された私は、
首と肩甲骨を回しながら歩き出す。

水面がきらきら輝く時間に今度は来よう…

そんなささやかな楽しみに
私が満たされると、

ホルモンバランスは整い、
血液はさらさらと循環し、
充分な酸素が身体中に浸透していく。

リセット完了。


上った階段を下りる前に大きく息を吸う。
そして小さく細く吐きながら、

よどんだ空気と匂いの中に下りていく。
時間はあわただしく動き始めた。
途切れることなく走る車がやたらうるさい。

それでもこの階段が好きだと思う。

また明日上がればいい。
そして「うわぁぁー」と
広がる明日の景色に、溶けるように感動しようと思う。

一人歩きのひそかな楽しみ

私が寝る前にやることは、
瞼の裏を見ながら、大気に溶けること。

神経をすり減らした日は、
チカチカピリピリする瞼が痛くて、気が散る。

皮膚の表皮と空気の境界がなくなると、
身体がすっーと溶けはじめて消えていく。

宇宙のようで、風のようで、
水のようで、ベッドのようで、

〝無″ のようで、〝無限″ のようで。

産まれた場所に行ったり、

チビたちとつながったり。

でも考えているわけじゃない。



だから・・・


一人で階段を上った日は
チビたちとつながる。

土手をチビたちと歩いている。

チビたちは速足の私の前を歩いている。

立ち止まって、くんくん風の匂いを嗅いでいる。

草の匂いを嗅いで、土の匂いを嗅いで、また歩き出す。

おしりをぷりぷり振りながら、一心に歩いている。

嬉しそうに嬉しそうに、私の前を歩いている。


キキ
キキ
ヤバッ、これ!!(笑)
ルル
ルル
(笑)絶対やばいよね、幻想ね。姿見せてくんないかなあ。。。😭
キキ
キキ
自己流の瞑想?かもね?
ルル
ルル
マインドフルネス?「今この瞬間」だけだし(笑)
キキ
キキ
何十年も空っぽだったから😱
ルル
ルル
今は些細なことで満たされるっていうね…😭👍