ホメオスタシスの限界
[balloon_right img="https://kikiruru.com/wp-content/uploads/2019/11/38-60px.png" caption="ルル"]動物園の動物が幸せか否か…ってね。[/balloon_right]
[balloon_left img="https://kikiruru.com/wp-content/uploads/2019/11/01-60px.png" caption="キキ"]幸せも不幸せもない、淡々と命を生きているんだと…思うよ。[/balloon_left]
[balloon_right img="https://kikiruru.com/wp-content/uploads/2019/11/38-60px.png" caption="ルル"]きっと…すべて受け入れてね。[/balloon_right]
ストレスフルな環境

〝私は蛙″ だった。
大海で自由に生きていたはずの私は、
いつの間にか気づいた時には、
狭い井戸の中に囲われていた。
へばりついて
よじ登ろうとする足を引っ張るのは
間違いなく
夫だったはずなのに、
月日が経てば
私自身が足かせになっていた。
そびえ立つ壁に
どれほどの数のため息を吐いただろう…
声にならない嘆きが
幾重にも幾重にも染みている。
大海に憧れ続けたまま、
大海を諦め、
安全な暗い井戸の中で
来る日も来る日も
そびえ立つ壁と空を見上げていた。
晴れた日の青い空も、
星が見える夜の空も、丸い。
空は丸くて小さい。
ときどき水面を叩きつける
予測不能な激しい雨、
背中を丸めて過ぎ去るのを
じっと待てばいい。
誰とも、何とも、戦わずに
この場所で生きられるって、
幸せなことなんだ、きっと。
生きる糧を
探す必要がないこの場所が
私の生きる糧。
与えられた環境に感謝しよう。
そして、
誰よりも空の青さを知ろう。
諸行無常、
ただ命を生きればいい。
来る日も来る日も
そびえ立たつ壁と
丸い空を見上げながらそう思う。
幸せと感謝を唱え続け、
自分をごまかしても
負のストレス・・・
身体はそれを知っていた。
根性と忍耐は要らない環境
私が他人に刃向かうとしたら、
一方的に頭ごなしに
自分の価値観を他人に押し付ける人。
その他は、
強いこだわりもなく無頓着で、
人それぞれの価値観を尊重し、
相手の立場になって考えて、
自分に都合よく出来事の見方を変えられる。
だから許容範囲も広い。
そんなふうにもともと
ストレスへの耐性は強い。
そして「根性と忍耐」のスポ根世代。
虐待レベルの部活指導を受け、
精神力には限りなく自信があった。
ストレス耐性と根性と忍耐、
一つの目標に向かい
納得して許容した部活指導とは違う、
根性で耐えても、
何も解消はされない環境で頑張ってしまった。
今となっては
思わず鼻で笑ってしまう環境で頑張ってしまった。
誰だって病気になる環境
モラハラ夫が相手だ。
耐えて努力しても報われない。
私の苦しむ姿に夫自身が満足していただけ。
ただのイジメ。
加害者より立場が弱く、
平和的な人をターゲットにした
卑劣な大人のイジメだ。
罵声と否定と罵りと……って
列挙し始めたらきりがない。
矛盾と違和感と恐怖。
夫の言動は何一つ理解ができないから、
自分に都合の良い解釈をし、
前を向いて進む。
進むためにそうする。
モラ夫はまた、それを利用する。
永遠と得するのはモラ夫だけ。
逃げもせず、
だからといって解決策もなく、
夫婦だから、家族だからと、
容赦ない非情な夫を相手に
正直に真正面から受け止めていたから、
ダメージも大きい。
計り知れない、そう思う。
脳レベルで疲弊し、状況判断ができていない。
虚無感やら学習性無力感やらを認めない。
ダメージをダメージと認めない。
すべてを自分のせいにして、
無感覚で惰性で頑張る。
悪循環・・・
何十年とそうしてきた。
慢性的なストレスにさらされ、
それでも笑って前を向いて…って、
ど根性でね(笑)・・・
・・・・・もうねっ(笑)・・・
身体の働きに感謝しよう
とうの昔、
日々のストレスを乗り切るため、
交感神経ばかりがめちゃくちゃ優位に働く。
ため息ぐらいじゃ緊張はほぐれない。
過覚醒状態の身体。
身を守ろうと
ホルモンは分泌され続け、
さまざまな機能に影響し、
バランスは崩れていく。
過剰に分泌されたホルモンで
免疫担当細胞は死滅していく。
外敵から身を守るはずの
私の免疫システムは狂って
健康な自身を攻撃し始めた。
ホメオスタシスがフル稼働で働いても
防御しきれない。守り切れなかった。
きっと誰だって病気になる環境。
それでも今がある。
心も身体も未来を楽しみに思える
今があるから、
ねっ、だから、
随分と頑張ったと思うから、
ありがとうって、
ご苦労さまって、
意識にも上がらないとこで
必死に踏ん張って数十年、
身体の働きに感謝しようと思う。
そして自分の身体を労われるのは
自分しかいないってことを認識して
せっかくの命だから、長生きしようと思う。