モラハラ夫婦 パパとママを見透かす3歳の娘

刻まれた記憶醒めた目

下の娘は、夫と私の喧嘩を一度も見たことがない。
一見、仲の良い夫婦。仲の良い家族。

休みの度に家族サービスをしてくれる夫。

でも幼い娘は、分かっていた。
私が思っている以上に感情を読み取る力がある。
状況判断も出来ていた。

夫の前に立ちはだかる娘

台所の片付けを終え、リビングに行った私に、

「水。」と夫が言う。

「はい。」と、台所に引き返そうとした私。

娘がスッと立ち上がり、
夫の前で両手を広げ、そして言った。叫んだ。

「ママをいじめるなっ!!」

「ママはいじめられてないよ。」
慌てた私は、間を置かずにそう言った。

「ママもママだよっ!イヤなことはイヤって言わなきゃダメだよ!」
両手を広げたまま振り返り、そう叫ぶ。私を叱る。

陰で告げ口をしていると夫が思ったら、瞬時にそう思う。同時に鬼の様な形相が脳裏をよぎる。だから、

「ママは全然イヤじゃないよ。いじめられてないよ。」 笑いながら、娘をたしなめた。

そして台所から水を持ってきた。
まるでドラマのワンシーンを見たように思いながら、 何事も無かったように、ごく普通に夫に手渡した。

仲の良いパパとママしか知らないはずなのに。
それしか見せてないのに。

幼い娘は知っている、
状況も私の感情も感じ取っている。そう思った。

ルル
ルル
小さな体で夫の前に立ちはだかってくれた娘。たしなめた私…情けない…
キキ
キキ
ちゃんと見ている!主従関係。

私よりしっかりと、何かを見ている娘

幼くても、冷静に醒めて父親を見ている。

「パパに相談してみようね。」何の相談だったかは思い出せない。

「パパは私に興味が無いから。」さらっと返答する娘。

「そんなわけないよ。ちゃんと考えてくれるよ。」

「パパは私に興味がないよ。」確信しているように言いきった。

幼い娘の口から出る言葉は、淡々としている。

興味が無いって……

子どもに興味が無い親がいるわけない、私はそう思っていた。

コントロールされている私は、夫をたてるし、感謝もしている。そして娘にもそれを伝えてきた。

「働いているパパのお蔭だね。」と言う私に、「どこの家のパパだって働いているでしょ。パパだけが働いているんじゃないよ。ママはママの仕事しているし、私は幼稚園行くのが仕事だし。」と言ったり。

「パパは体は大きいけど、心はこんなちょっとしかないよ。」と小さな手の平を丸めてみせたり。

「パパは体ばかり大きくて、頭の中はこれぐらい。」と小さな片手を握ってみせたり。

決して私が教えたわけではないから、いつも戸惑う。

パパとママは別々の人間だから

私は、両親は一対と思って育った。

離婚を決めていた私は、
パパとママは一対のものと思わないように、
離婚を下の子が自然と受け入れられるように、
胸を痛めることがないように、そう思った。

「パパとママは別々の人間だから別々に住むこともあるんだよ。ずっと一緒かもしれないし、一緒じゃないかもしれないし、それは分かんないんだよ。」

「ママはディズニーランド行ける?」

「行けるよ。」

「じゃあいいよ。別々に住んでもいいよ。」

あっさりしていた。

次の日、年少さんのクラスに迎えに行くと先生が聞いてくる。
「離婚…されるんですか?」

ごまかしは効かない、回りくどい言い方は通用しない。私も見透かされていた。

ルル
ルル
自分の考えを持っていて、それを言葉にできて、ちゃんと伝えて。
キキ
キキ
娘がね(笑)
ルル
ルル
いつも共感して納得していた。
キキ
キキ
あなたがね(笑)