“モラハラ夫の恐怖”を考えてみる
私は夫の何が怖いんだろう
理屈抜きで夫が怖い。“恐怖”が刷り込まれている。
夫の何がこんなに怖いんだろう、と考えてみた。
今でも破壊的行動で訴えてくることはある。でも、
私自身に身体的暴力を振るうことは、過去にあっただけだ。
私が反抗しない限り、これからもそれは無いだろう。
身体的暴力は避けられる、から怖くは無いはずだ。
些細な事で怒鳴られたって、軽蔑が増すだけで怖いことでは無い。
“何をするか分からない恐怖”は、何だろう。。。
標的に向ける“憎悪に満ちた目”
・・・・・豹変した時のあの目。 あの“目” だ!
“怒り”では無い“憎悪”に満ちたあの目。“冷たい目”とか“冷淡”では表現しきれていないあの目。
私を怒鳴り睨みつける、夫の顔を見ながら、いつも感じていた“違和感”だ。
愛している、お前が一番大事だ、と言う夫。
愛しているはずの私に向けられるあの目は、憎悪に満ちていた。憎悪しか無い。
こんな目で愛している人を睨みつけられるものだろうか?といつも不思議だった。
愛している愛していないは関係ないとしても、自分以外の他人をこんな目で睨みつけられるものだろうか?と疑問に思った、あの目だ。
“憎悪に満ちた冷酷な目”は、 “何をするか分からない恐怖”を抱くのに十分過ぎる。
情けも無く、容赦も無く、慈悲も無く、人を平気で傷つけることができる目だ。
きっとこれは、標的になった人しか感じとることができない“目”なんだろう。
本当の夫の姿はあの目
些細なことで怒鳴られた事実と、浴びせられた理不尽な暴言。
それらが頭の中を巡ると、あの違和感はどこかに消えていく。
理不尽な言葉にズタズタに傷つけられるが、それだけではない。
私を睨む、“憎悪に満ちた目” にも傷つけられていた。
感じた“違和感”を違和感と認識せずに、何で?どうして?と理解できないままに、
自分に都合よい、無理やりな答えで自分を納得させていた。
そうして、そういう人だから仕方がない、で落ち着くしかなかった。
「俺の悪いとこは見るな、良いとこだけを見ろ。」と、怒鳴られる。
そうだ、私も悪いとこはある。夫の良いとこだけ見よう。悪いとこを見てイラつくよりも、良いとこを見て感謝しよう。
私を愛していると言う夫、だけを信じようとしたのかも知れない。
見たい夫だけを見て いた。ずっと今まで、いつも感じた“違和感”は忘れるようにした。
現実の夫は、あの目の夫だろう。冷酷で冷淡で憎悪に満ちた目の夫が、本当の夫の姿だ。
容赦のない言葉を吐く、本当の夫の姿
いつでも、どの場面でも、あの鬼の様な形相が瞬時に浮かんでは消える。調子に乗ってんじゃねーぞ!の罵声も同時に聞こえる。そして、油断しないように緊張する。
私の胸を刺して傷つける、浴びせられる容赦のない言葉。“恐怖”でしかなかった。
夢の中でも、浴びせられる容赦のない言葉に胸を締め付けられる。夜中に苦しくなって目を覚ます。苦しくて、悔しくて悔しくて・・・・・。夫は夢の中でも私を傷つけた。
なぜ、夫は、ここまで人をズタズタに傷つける言葉を思いつくんだろう。私には想像すらできない言葉、どういう思考回路なんだろう。不思議でしかたがなかった、
容赦のない言葉は、何十年経っても容赦なく私を傷つける。何度も傷つける。消えることはない。 癒えることもない。
だから・・・
その言葉は思い出さない。その不思議は忘れることにしていた。
それでも、何でもない生活の中で、ふっとよみがえる過去に胸が張り開けそうになる。そして夫の思考回路を不思議に思うと憎んでしまう、理解はできない。
夫を憎むと私も醜くなるような気がするから、思い出さない。過去を忘れる。それしかなかった。
・・・・・きっと、そこだったんだと思う。その不思議に感じたこと、忘れるようにしていたこと、夫そのものなんだ、と思う。
・・・・・人をズタズタに傷つける言葉を思いつく夫、その言葉で妻をズタズタに傷つけることができる夫、そういう思考回路をしている夫。それが本当の夫の姿だ。
前に進むために大事なこと
思い出さないようにしていた出来事、何かが違う、不思議、何で?、どうして?、と感じた“違和感”こそが大事なことだった。
自分の為に思い出さないようにしていた出来事、それは自分の為に封じ込めてはいけないことだった。
“違和感”を持つ夫をしっかり見ることを始める。
本当の夫の姿を見る。
そうすれば、私は自分を責めないで夫を憎めると思う。
憎まなきゃいけないと思う。
人を憎むと自分の心も醜くなると思っていた。
人を許すきれいな心で私はいよう、と自分を殺してきた。
モラハラ夫に限っては、それは止める。やられたことを思い出す。
私は夫を憎む、そして洗脳から抜け出す。私は恐怖から抜け出す。
これ以上、モラハラ夫の為に自分の人生を犠牲にはしない。
これからは、自分の為に生きる。