モラハラ被害者 自分を救えるのは自分しかいない

脱モラハラシンプルな答え

これからは自分のために生きよう

私に与えられた人生の課題は、
夫の全てを受け止めて、それを許すこと。
私の存在価値は、いい妻、いい母親を笑顔でやりきること。

35年間ずーと自分に言い聞かせていた 。

幸せになる必要はない、与えられた人生を生きればいい。

熟年夫の不倫は、とっくに諦めた人生を見つめ直す、
いい機会だったのだろう。
問いのない答えを見つけ出そうと、もがいて、もがいて、
手繰り寄せたシンプルなこと。

自分を救えるのは、自分しかいない。
これからは自分のために生きよう。

忘れていた、あたり前のことに気づいたとき、
心が楽になる糸口が見えたと思う。

背筋を伸ばして前を向いて、
心だけはまっすぐに生きよう、まっすぐがいい。
そう思うと、澱んでいた心が少しずつ澄んでいくような気がした。

まっすぐに生きよう

まっすぐに生きよう
そう思うとき 母を想う
母を想うとき そう思う
私の道標

年老いた背中は 小さく丸い
その背中で背負っている荷物は
降ろすことのできない大きな困難

疲れた時は笑うんだよ
辛い時ほど笑うんだよ

幼いころに教えてくれた
幸せになるおまじないを思い出す

おまじないを知っている私は幸せだと思う

醜いままの私が母を想うとき
心に一滴の澄んだ水が落ちてくる
それは波紋を描きながら
少しづつ心の汚れを洗い流してくれる

時間はかかるけど
一生懸命、心を整理して
澱みのないきれいな心になるように

そして母のように
まっすぐに生きなきゃと思う

夫は夫、それでいい

上手く言えないけど・・・
今の状況・・・
成るように成っている気がする・・・
疲れた・・・

夜中に帰る夫は目を合わせない。
言えなかった小言を言ってみた。
ずっと直して欲しいと思っていた生活の習慣だ。
わかったと素直に言う夫。
でもそれを正すことはない、やっぱり変わらない。
それでも良かった、言えただけでいい。

私の人生初の怒りも出せた。
微塵も動じない夫は夫そのもの。

子どもも関係ない、それも夫らしい。

俺は俺、夫は何十年も前から何一つ変わらない。
それはそれでいいような気がしてきた。
すごいと思う、でも心から軽蔑する。
勝手にやってと匙をなげたのは、不倫から半年が過ぎた頃だった。

自分の時間を無駄にしてきたように感じる。

私は私を一番にしようと思う

軽蔑する夫と何十年も共にしてきたのは私。
夫に依存して生きてきたのも私。
今、離婚しないのも私。
変わらない夫に小言を言ったのも私。
勝手に怒ったのも私。
勝手に振回されたのも私。

もう夫軸で考えるのを止めようと思う。
自分を一番に考えていこうと思う。
思考の癖を変えようと思う。

今日、私は何を食べたい?
先ず、自分に聞いてみる。
そこから?そこから始める自分に改めて驚く。
何十年も忘れていたことだった。

少しずつ少しずつ変えていこうと思う。

ルル
ルル
うん、これから、これから。自分の人生!
キキ
キキ
モラ夫の為に生まれてきたんじゃない!

もう恐怖に負けない

機嫌の悪い日が続いた。
遅く帰ってきたときの“ただいま”が機嫌悪い。
彼女と喧嘩でもしたのかと憶測する。

緊張する自分を振り払う。

怖い・・・何が怖いの?
何もしていないでしょ?
堂々としていればいい!平常心で!

「これ、どうやってつかうんだ?」と、機嫌の悪い夫が洗濯機の前で言う。

私は両手で持った洗濯物を下に置いて説明しようとした。
置こうとしたその先の物を足で少しよけた。

「足でやってんじゃねーぞ!」

「あっごめんなさい、両手が塞がってたからすみません。」
今のは私が悪いから直ぐにあやまった。

「ふざけてんじゃねーぞこの野郎!なめてんのかこの野郎!!」

「なめてないです、すみません。
ちょっと待ってください。」

私はスマホを探しにリビングにいく。
ボイスレコーダーをONにしたかった。
最近学んだ、録音するということ、小言や意見を言うときの強い味方だ。

その間も罵声は飛んでいる。
「ふざけてんじゃねーぞこの野郎!
なめてんじゃなーぞこの野郎!」

「なめてないです、すみません。」
返答しながらスマホを手にしたその時には、

「おーい、水の量はこれでいいのか。」
何事もなかったように私に話しかけてくる。

私は急いで洗濯機の前に戻り、何事もなかったように夫に説明していた。

いつものお決まりだった。
怒鳴り散らした直後に、普通に話し始める。
それに答える私が、感情を殺すことも、いつものお決まりだった。

だから喧嘩はない。
何十年とこれできた、条件反射だった。

八つ当たりしたい夫は私の落ち度を見逃さない。
気が済むまで怒鳴る、私は反論できない。

でも、言えるはずだ。
そんなに怒鳴ることじゃないでしょって。
頭の中でシミュレーションしてみる。
落ち度があると上手い切り返しは浮かばない。

でも、録音をしようと頭が回転した。
怒鳴っている中でスマホを探していた。
委縮だけじゃなかった。
今までとは少し違う、何かが少し違う、そう思えた。