モラハラ夫 欲望のままにやりたいことをやるだけ

夫の不倫欲望

架空請求書と水増請求書

請求書が届いた。
今は仕事を頼んでない業者だ。
息子に確認する。間違いない、架空請求書だ。

親会社、手伝いに来てる業者の明細のチェックをすると、いじった痕跡がある。
先月は、手伝いの業者の水増し請求を気づかないまま振込済だ。

私は知らされていない。
これだ!お金の出どころはこれだ。想像の範囲ではあった。

夫の仕事に口を挟むしかない。
意見するしかない。
止めるしかない。

鼓動が早くなる。
深く息を吸っては吐いて、吸っては吐いてを繰り返す。
手足が冷たく震えている。

大したことじゃない。
水増し請求はよくある話だ。
架空請求は止めてもらえばいい。
私がそれに気づくということは、経理、事務の仕事をしているということ。
だから大丈夫、仕事なんだから!

その日、息子と私で夫に確認する。
いじった痕跡はあまりに稚拙で言い逃れはできない。

終始、予想した通りの言い訳を言う夫。
それでも良しだ。
架空も水増しもやめてくれればそれで良しだ。

会社はオヤジ一人の物じゃないとか、
従業員への責任とか、
小遣いの中で遊ぶようにとか。

増えていく言い訳を聞きながら、
子供に言い聞かせるように話す息子。
書いていて恥ずかしくなる。

そして想像通り、私のせいにする。
私の最近の様子を息子に訴える。

「そういえばお前、あれはどうしたあ?」
流れに関係のない話、仕事に関係のない、随分前のことを聞いてくる。
私の落ち度を探すために聞いてくる。

鋭い目で睨みながら口調は穏やかに、やんわりと矛先を私に向けた。

「やっといたよ。」
委縮している馬鹿な私はそれに答える。
落ち度はない。

「何で俺に報告しないの?」
鋭さを増した目で次の攻撃を仕掛けてきた。

「今まで気にかけたことないし、報告もしたことないでしょ?
その時に聞けばいいじゃん。」
言えた!フル回転の頭で精一杯の反撃。

今はそんな話じゃないでしょ。
って言えば済むことなのに・・・
いつものパターンなのに・・・
手足は冷たく震えている。

今日は俺の家に連れて行くよ。
ここに残してはいけないと判断した息子は、私の具合が悪いのを理由に連れ出した。

[balloon_right img="https://kikiruru.com/wp-content/uploads/2019/11/38-60px.png" caption="ルル"]夫に意見とか、怖すぎだよ。。。[/balloon_right]

[balloon_left img="https://kikiruru.com/wp-content/uploads/2019/11/01-60px.png" caption="キキ"]出た、モラ夫の論点すり替え方式!質問攻め![/balloon_left]

息子の期待

家族に迷惑はかけないって言っていたよ。
年取って子供に返ってるのかもね。一つ一つ話したら、分かったみたいよ。
俺が話したから少しは響いたみたいよ。
息子は期待していた。

でも昔から、そういう人だ。何十年と幼稚なままの人。

だから、直ぐに夫は裏切った。

「届いた架空請求はどうする?」
数日後、夫が聞いてきた。

「直ぐに無しにするって言ったでしょ?
話したでしょ?約束したでしょ?
相手にも迷惑かけるでしょ?」

「節税の為だったんだけどなあ。」

“言い訳”が、平然と“理由”になっていた。

話合いから一週間後、水増し請求書が届く。
明細をチェックし、息子に確認する。
そして二度目の話合い。

「水増し分は業者へのお礼だよ、現金は渡せないから。
バレるようなこと俺がする訳ないだろう。

きれいごとになるから言わなかったけど、架空請求書の件も、現金をつくってお前にやろうと思っていたんだよ。」

終いには、息子の為にしたと言い出す。

用意していた“理由”に満足しているようで、したり顔で“言い訳”をくりかえす。

次の日には、隠したのか捨てたのか、今までの明細が無くなっている。
新しい明細を目にすることは無くなり、水増し請求書が届いても、もう確認しようがない。
やることが稚拙でため息しか出ない。

もう、それを問いただす気は無い。
無意味にしか思えない。
私の知らないとこでやるのだったらそれでいい。私は知らないんだから。
息子の言葉も響かない、歯止めにもならない。

自分のやりたいことをやりたいようにやる。
ただそれだけなのだろう。
そこには欲望のままに想像力のかけらすらない。

[balloon_right img="https://kikiruru.com/wp-content/uploads/2019/11/38-60px.png" caption="ルル"]この幼稚さ…かわいそうになるレベル…[/balloon_right]

[balloon_left img="https://kikiruru.com/wp-content/uploads/2019/11/01-60px.png" caption="キキ"]ボクは悪くないよ、捨てて無かったことにしちゃうよ(笑)[/balloon_left]

38Kgまで落ちた体重

家に娘が泊まると言う。ご飯を食べさせる為に娘が泊まる。
暫くはここから仕事に行くと言う。

痩せるのも具合が悪くなるのも悔しいから、必死にご飯は食べた。
でも、一人で流し込む食事は身にならない。

娘の遅い帰りを待って、一緒に食事をする。
何でもない話をしながら、テレビを観ながら。
ゆっくりご飯を食べる。

体重は急に増えないけど、元気は出た。

遠慮はしなかった。
娘の好意に甘えるしかないと分かっていた。
情けない自分を暫く忘れることができた。

夫の外出は、娘が泊まっても減ることはない。

夫の不倫欲望

Posted by haru