井の中の蛙は蛙、情けない蛙
離婚後を考える
自分の事だけ考えて!離婚したいんでしょ?
先を考えたら出来ないよ!離婚したいんでしょ?
今でしょ!今でしょ!今しかないよ!
自分を鼓舞する度、気持ちは落ちていった。
ひとつひとつ不安に思う事を片付けていってみよう。
離婚後の準備をしていこう、離婚の後悔なんてするはずがない。
開放されて持病もきっと良くなる。
必死に自分を奮い立たせようとした。
夫の行動を話のネタにして笑う、抱え込みたくはなかった。
今までもそうやって笑い話にしてきた。
離婚についても話す。
人それぞれの考え方や意見を聞きながら、自分が決断する為に必死に模索する。
不安は解消されない、何をしても気分が晴れない。
夜も寝れない。
答えが見つからない。
どこでも生きていける、何をしても生きていける。
怖いものなんて無い、決めたら突き進んだ。
それはもう何十年も前の自分。
あの頃の私は、もうどこにも居なかった。
やっぱり井の中の蛙は蛙なんだ。
鯨じゃない、鯨にはなれないんだ。
井の中の蛙・・・大海を知らず
依存して生きてきたってこういうことだ。
自分で生きていく自信が無くなっている。
腹すら据えられない。ここを抜け出す為の一歩が踏み出せない。
・・・されど空の深さを知る
こうあろう、私はこうあろう、それでいい、と自分に言い聞かせてきた。写真を飾り、花を育て、ペットを育て、夫に感謝する毎日を送った。考えることを止めた日々を送った。
でも、付け加えられた最後の言葉に、もう救われることはない。
私は外で生きる自信がない、術がない、情けない蛙だ。と認めるしかない。
澱んだ感情におぼれたまま
離婚は無しにする
気分が落ちる、体重が落ちる、気力が落ちていく。
自分を救い上げなきゃ、どうにかしなきゃ、、、
「お母さんの体力じゃ離婚は無理。」と娘が言う。
「そうだよね、何も出来ない。」
「恨んでいいんだよ、お父さんが死ぬまで恨んでいいよ。
お母さんが先に死んだら、私が代わりに恨んでやるから。
お母さんの遺骨も、あのお墓には絶対に入れさせない。
お父さんを楽には死なせないよ。
私の気持ちは小さい頃から、今も変わらない。」
「ありがとう、だよね、離婚は無しだよね。」
「お母さんが倒れたら、ざまーみろって思うだけ。
自分のことしか考えてないよ、反省とか絶対しないよ。
お父さんを財布と思って!」
「だよね、離婚は無し、あの人はお財布。
そしたら自然に感謝もできるわ。」
笑って電話を切った。
離婚は無し、生活を変える体力も気力も必要ない。
そうしよう!あきらめよう!
それがいい、そうしよう!楽になった!
でも、
自分への情けなさは消えることはなかった。
娘に救いを求めている自分は、
もっと情けなくて、涙が勝手に出てくる。
泣くのは嫌いだけど、勝手に出てくる。
澱んだ感情におぼれたままに
今までの恨みを晴らしたかった。
思い出さないようにしてた出来事と、蓋をしていた醜い感情は溢れたまま、私はその中に埋もれていた。
離婚を無しにした自分への情けなさは悔しさに、悔しさは恨みに変わっていく。そして、澱んだ感情を正当化していた。
35年間威張り散らして、従わない私が気に入らないから女遊び。
全て違法行為をしている夫のせいにした 。
夫の外出の口実
平日は、カラオケ行って来るよ。
休日は、外で食事してくるよ。
遠出は、誘われたから。だった。
簡単な口実が馬鹿にされているように感じた。
家ではごく普通にしている。
この人、何を考えているんだろう?
理解が出来なかった。
疑われるとか疑われないとか、バレるとかバレないとか、きっと何も考えていない。
周りのことなんて気にもしていない。
自分のことのみ、なんだろう。
カラオケだし、外食だし、誘われたし、
夫にとってそれらは、りっぱな外出の理由になっている。